1946 Indian Chief Boober-video

   

先週、日本に向けて発送した46Chief Bobberの動画です。
いつものテストコースをサンセットの時間に撮影。お時間ある方はぜひ見てください。

毎回、同じですが今回のインディアンも点検すると色々見つかり納車まで時間がかかりました。
アメリカで売られているランニングのインディアンチーフはよっぽど高価な物じゃなければ日本人の感覚で安心して乗れるレベルではありません。
ランニングでもオイル漏れや白煙や異音はもちろんブレーキなどまともに効かない車両ばかりです。ガスタンクからのリークもかなりの確率です。発電もちゃんとしていて、スピードメーターまで動くチーフなんて見つかれば本当にラッキーなんですが高すぎてカスタムベースには買えません。
80年近く前のバイクなのでエンジンかかるIndianに出会えるだけラッキーだと思っています。
自分はチーフだけでは無くスポーツスカウトも大好きなのですがSSの販売情報も年々なくなっていてエンジンかかる車両情報なんて本当何年も見ていません。
地道にベース車を見つけ愛情注いで修理していくしかないですね🙂

この46チーフもランニングだった物をアリゾナのオーナーから譲ってもらいました。
試乗、点検するとプライマリー周りのオイル漏れが見つかりその辺の修理から始まり結局はトランスミッションケースのねじ山やマウント部のクラックを発見、溶接修理、メインシャフトやギア類、ブッシング、ベアリング類迄全て交換になり、かなり時間はかかりましたが異音やオイル漏れの無い素晴らしいトランスミッションとプライマリー回りに仕上がりました。
足回りはホイールハブのローラーベアリングやレース、シャフト、シールやブレーキシューの点検や交換で安心して乗れるようになりました。
ガソリンタンクのガス漏れも今分かる箇所は全て修理。
エンジン回りはタペット調整と点火時期調整、オイルポンプとオイルサンプバルブのO/H。エンジンは圧縮もあり異音や白煙無しなので今回はO/H無しで進めました。
CVキャブの取付があまり良くなくアイドリング不安定な時もありましたがマウント見直しとラバー交換で改善。
外装は軽くカスタム。もともと着いていたパンヘッドのリアフェンダーを外してチーフのリアフェンダーをカットした物を取付。
マフラーやチェーンガード、シートなどバランスを見てカスタム。
新しいオーナー様の理解や情熱のおかげで追加作業や納期を理解して頂き安心して作業できました。

キック一発でかかり整備された足回りと軽いフットクラッチ、スコスコ入るギア、軽いボバーに仕上げた車体は乗っていて75年前のバイクだという事を忘れてしまうくらい快適で本当に楽しいです。シンプルで飽きのこないCoolなインディアンに仕上がったと思います。

GT 🙂

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